動画編集・制作ソフトウェア「DaVinciResolve」、「AdobePremier」、「Final Cut Pro」はプロ(上級者)向けで有名ですが、そこまで動画作成を覚えるのに時間もお金も使いたくない。ちょっとしたクリップや資料用の動画、プレゼンで使うような動画をサクッと作りたいなど、今回はそんなちょっとした知識と作業で、動画の編集・制作ができる、こだわればプロ並みの映像も可能な編集・制作ソフトウェア「Wondershare Filmora(フィモーラ)」をご紹介します。
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本ブログは株式会社ワンダーシェアーソフトウェア社のソフトウェアの提供を受けて投稿しています。
「Wondershare Filmora」とは
「Filmora」(読み方は「フィモーラ」公式より。クリックで公式(外部リンク)を開きます)は動画編集・制作ソフトです。カット編集、効果(エフェクト)、字幕など、動画作成に必要な機能から、YouTubeなど動画サイトに投稿できる形式をソフトウェア1つで編集から書き出しまでできます。販売・開発元は「株式会社ワンダーシェアーソフトウェア」。
初心者・中級者でも、操作や設定など動画作成に必要な知識はソフトウェア上の「ヘルプ機能」や「スタートガイド」で基本的な操作を理解する事ができます。公式サイトやYouTubeのチャンネルで、編集やソフトウェアの使い方の動画もあります。
公式サイト:
https://filmora.wondershare.jp/
You Tubeチャンネル:
https://www.youtube.com/c/Filmora動画編集
価格は年間プラン(6,980円(税込))、永続ライセンス(8,980円(税込))の2種、詳しくは公式の方でご確認ください。
素材に関しては無料のものと、有料(サブスク)のものがあります。サブスクに関しては、で「スタンダード」、「プレミアム」2コースで、それぞれ月額プラン(1ヶ月ごと更新)、3ヶ月(3ヶ月ごと更新)、1年(1年ごと更新)プランの3種。料金など詳しくは公式の方から確認してください。
無料版はムービーの書き出しまでできますが、ソフトウェアの透かしが入ります。透かしは購入後に、編集動画書き出しで消すことができます。
ダウンロード先とインストール方法
- 公式からインストーラをダウンロードします。(ダウンロード自体はすぐ終わります)
- インストーラを起動してインストール。(インストール中はネットに接続が必要。回線が早い(太い)ところでインストールしたほうがいいです)
- インストール後はこの時点で試用ができます。購入した場合や、これから購入する場合はアカウント登録後に公式のアカウント設定に、ソフトウェアを立ち上げていない状態で「製品&プラン」のシリアル番号または登録コードを入力します。(シリアル番号または登録コードは購入時にメールなどで通知されます)
動画の作り方流れと必要機材
動画作成⇒書き出しまでの流れ
- 撮影した動画データ、音声データを保存するフォルダを設定します。デフォルトでは、それぞれのフォルダはC:(Windowsの場合、Macの場合はインストールされたSSDまたはHDD)になっているので必要があれば変更します。(動画データのサイズは大きいので、システムの入っているドライブ以外を作業ドライブとした方がいいです)
プルダウンメニュー「ファイル」→「設定」→「フォルダー」でそれぞれの保存先を設定します。上記の設定は初めて使うときに設定すればOKです。どういう動画を作るかは、ある程度最初にメモ程度でも流れを作っておけばスムーズに作成できます。 - 撮影した動画、音声、静止画など必要なものを①で指定したフォルダにコピーします。(ソフトウェア上にファイルをドロップしてもOK)
- 取り込んだ動画を不必要な部分をカット処理や音声(BGM)を挿入、テロップや効果などを入れて編集します。「Filmora」は大量のフリー素材が用意されているので、動画の効果、演出などは簡単に設定できます。動画に合わせてナレーションを入れる場合は、動画編集後に時間を確認後に録音し挿入すれば楽に編集せきます。
- 動画サイトや再生するところに合わせた設定で書き出します。
撮影機材
●カメラ ビデオカメラ、一眼レフなどカメラでも録画データの形式が交換可能であれば問題ありません。古いカメラによっては録画時間に制限があったり、解像度が低い場合があるのでそこだけ注意です。一眼レフのカメラなどで音声入力する場合は、別途マイクを用意する必要がります。(音声別撮りであれば問題なし)
●スマホ 最近のスマホであれば解像度やファイル関係で問題になることはないと思います。静止画で構成する場合はJPGなどであれば問題なく取り込むことができます。撮影時は画面の縦横注意。
●キャプチャーカード PCの画面を取りこくことができる機材です。ゲーム実況やソフトウェアの使い方を説明などPCの操作などを録画します。内臓と外付けのタイプがあり種類も多様です。
●マイク
ナレーションを入れる場合に必要です。マイクはヘッドセットタイプや据え置き型まで種類があり、値段も数百円の安価なものから高価なものまであります。安価なマイクには電話の通話程度の低い音質のマイクもあるので、通販サイトのレビューなどで比較的いい評価のものを選びましょう。
地声でのナレーションは嫌という人には合成音声ソフトというものがります。※
※動画サイトの実況や解説動画でよく使用されるソフトウェアによる合成音声ソフトです。「ゆっくり」でおなじみのSofTalk、VOICEROIDなどがあります。テキスト文章を用意する必要がありますが、聞き取り可能なナレーションとして使うことができます。(抑揚やピッチなど多少調整する必要あり)
ナレーションの音質は動画の出来を左右するので、多少こだわったほうが良いですね。
使い方
初回立ち上げ時には、各機能、使い方が簡単なチュートリアルが表示されるので、操作の仕方はある程度わかると思います。ここでは役割や用語の説明をしたいと思います。
① 作成素材や効果などのストックメディア
自分で作った動画・音声素材、フリー素材やトラックにあらかじめ配置されたサンプルなどを、エクスプローラー(Macの場合はファインダー)風に表示されます。ここから直接下のトラックにドラッグすれば配置がされます。サムネールにカーソルを一定時間重ねることで、プレビューに内容が保存されます。フリー素材や初めて使う素材は、配置したりダウンロードすることで、PCや内に保存されるので、フリー素材などを使う場合はネットに接続している状態で使う必要があります。
自分で用意した素材は「ファイル」→「設定」→「フォルダー」で設定したフォルダにデータをコピーしておけば「メディア」の中の「フォルダ」で表示されます。
・メディア フリー素材の動画やあらかじめトラックに配置されたサンプルが、ここに表示されます。サンプルで使用されている素材や文字は置き換えが可能なので、オリジナルの画像や動画に置き換えたり、文章を変更することができます。また「録画/録音」を使って、PCに接続されたカメラやマイクから直接録画・録音することができます。
・ストックメディア 静止画、動画のフリー素材が表示されます。選択したものは設定時(トラックに配置時)にダウンロードされるのでネットは常に接続しておく必要があります。一度素材をダウンロードしてしまえば、ネットに未接続でも使用はできます。※(ネット素材のサイトに接続して、接続先の素材のプレビューを表示しているので使用時はダウンロードが必要です)
・オーディオ オーディオや効果音等のフリー素材や自分で作った素材が表示されます。
・タイトル タイトルや字幕などの文字を動画上に表示する場合はこちらから。配置後に文字を書き換えます。ニュース風にしたりアニメーションさせたり大量のサンプルがあるので好きなものを選びましょう。
・トランジション トランジションは動画の前後に入れることによって、動画の始まりと終わりや、場面切り替えの効果を設定できます。フェイドやディゾルブの基本的なものからグラフィカルなものまで大量の効果が登録されています。こちらも初回に使う場合は一度ダウンロードが必要です。
・エフェクト 漫画の集中線やモーションブラーなど、動画中に画面効果を入れます。
・エレメント 動画上にエレメント(マークやバナーのようなもの)を配置します。
・分割表示 画面を分割して複数の動画素材を配置できるようにします。例えばゲームの画像と、ゲームをプレイしている人物を同時に表示させるような感じでつかいます。
② プレビュー画面
編集されたもの、素材ムービーのプレビューを表示します。動画を見る場合の操作と同じなので、特に説明なしで操作できると思います。右下で画面サイズ、比率、スナップショットなどが行なえます。縦横変更で携帯サイズの縦型の動画に最適なレイアウトに変更できます。
③ トラック部分
動画素材・画像素材・サウンド素材、効果などをドラッグして配置して編集していきます。他の動画編集ソフトよりシンプルな作りになっているので、すぐ使いこなせると思います。
・ツールバー 編集に必要なツールが表示しています。左端の「カスタムツールバー」で並べ替えや表示がカスタマイズできるので、使いやすい位置にカスタマイズすることができます。各ツールはカーソルを重ねることで、説明が出ますので、各ツールの使い方はそちらを参照してください。
・トラック(レイヤー) 素材をドラッグして編集していきます。トラックは大きく画像部分とサウンド部分に分かれています。上のメモリは経過時間を表していて、右に行くほど動画時間が流れていくことになります。
同一時間で複数の素材を配置する場合は上に重ねて表示。トラックの上に重なるほど、動画上では手前に表示されるので、文字や効果などは上のレイヤに配置します。
トラック右部分で、配置している素材のロック(位置を移動できないようにする)、サウンドのON・OFF、表示・非表示がトラックごとにできます。
サウンドトラック部分もレイヤを分けて配置可能です。BGMをながしつつ効果音を入れたり、複数のサウンドを再生する場合に階層化が可能です。
・カーソル 赤い縦線がカーソルです。現在の再生位置になります。カーソルのいちは右上のプレビュー画面に表示されます。動画のカット位置に合わせ「ハサミ」マークをクリックすることで、カットすることができます。経過時間でカットしたい場合は、プレビューの右下の経過時間を入力すればその一にカーソルが移動します。その位置でカットすれば時間きっかりにカットすることができます。
カーソルを合わせた位置からマイクを使った録音も可能です。
・配置された素材 配置された素材はトラックまたはプレビュー上でクリックすることで、表示の大きさ、透明度、回転などカスタマイズできます。(文字の場合は文章の変更など)
エクスポート(エンコード)
動画の編集が終わりムービーのデータ(MP4、AVIなどコンテナと言われる場合もあり)として書き出しをするわけですが、このままではファイルサイズが大きいままで、ネット回線状況や再生するPCの処理能力に負荷をかけてしまうので、「エンコード」という映像や音声に圧縮・変換処理→動画の書き出しを行います。これによってネット接続でのPC・スマートフォンの性能に関わらず、スムーズに動画を再生することができます。
「エンコード」(動画の書き出し)の処理はPC(CPUとGPU)に結構な負荷をかけてしまうので、できるだけ高性能のPCで行います。できれば性能に余裕があるデスクトップPCや高性能のノートパソコンなどが良いです。PCが高性能であれば動画の書き出し時間が短くなります。
「Filmora」は書き出し時に、動画サイトやメディアに対応したテンプレが選択できるので、細かい設定をする必要はないですね。テンプレにない場合動画サイトや書き出し形式ついてはあらかじめ調べる必要があります。「You Tube」、「Vimeo」、「TikTok」はアカウントがあれば直接動画サイトにUPできます。
まとめ
「Filmora」は初心者・中級者向けにヘルプ機能、スターターキッド(ソフトウェア内で作成までの流れを視覚的に解説します)、動画チュートリアル(You Tube動画)が充実していて、30分程度で基本的な使い方を学ぶことができます。
また、「メディア」、「オーディオ」、「タイトル」、「トランジション」、「エファクト」、「エレメント」など動画や効果など、フリー素材※がたくさんあるので、自分で撮影した動画や音声など用意すれば、高品質な動画作成が編集・作成できると思います。
※無料のものとサブスクで提供されているものがあります。また「Filmora」上に登録されているフリー素材は権利元(配布先)が違うものがあるので、使用する場合は各サイトの規約を確認しましょう。
ソフトウェアは軽く動きますが、プレビュー表示やムービーの書き出しに関してはビデオカードやCPUのパワーが必要になるので、デスクトップのPCやデスクトップタイプのMacでの使用がオススメです。(Macの場合はAppleシリコンのCPUでMacBook Proのだったら問題ないかもです)
インストール時に作成したアカウントが紐づけされているのと、フリー素材のダウンロードにネットに接続が必要になるので、ソフトウェア使用時にはネットの接続が必要です。ソフトウェア起動時に、あらかじめ作成したIDでのログインを促されます。
動画の書き出し(エクスポート)は上記でも書きましたが、You Tubeなど動画サイトや目的によって選べるので、デフォルトの設定で簡単に書き出せると思います。(ニコニコ動画はありませんがYou Tubeと同じ設定でも問題ないですが、手動でアップロードの必要があります)サイトによってはフレームレートやサイズは変更する必要はあるかもしれませんが、カスタムで変更できるので、動画サイトで確認して設定しましょう。
PCのみで再生する場合であれば、インストールされているムービープレーヤーで再生できる形式で書き出せばOKです。(わたしの場合はVLC media Playerを使っています)
料金は年額(サブスク)・永久(買い取り)2種あります。詳しい金額については公式の方で確認してください(イベントなんかで変わることがあります)他にフリー素材(動画素材Filmstock内の素材)使用には別途料金がかかります。素材に関しては自前で揃える場合や、他のフリー素材を自前で調達できる場合は必要ありません。
動画作成・編集はかなり簡単に作成できるので、個人・会社などで完結できるのであれば、作成にかかる時間や使う人のスキルを考えずに、使うことができるので便利だと思います。(動画ソフト初心者に作っておいて的な渡し方しても安心?)数分程度の動画を作るために「Adobe Premier」や「DaVinci Resolve」まで覚えてられねー的な人には特にオススメ。
さいごに、動画作成全般に言えることですが、素材となる未編集の動画データはデータサイズが大きいので、作業用の外付けHDDを用意したほうがいいです。システムの入っているドライブで作業するとすぐに容量がパンパンになりますよ。
最後までご覧いただきありがとうございました。