MacBook Air M2で『FINAL FANTASY XIV』を動かしてみる | SabamiMania(サバミマニア)

MacBook Air M2で『FINAL FANTASY XIV』を動かしてみる

『FINAL FANTASY XIV』が2023年5月23日のパッチ6.4から、Mac版のAppleSiliconに公式で対応になりました(公式には「MacBook Pro/Air:M1, 2020以上」でM2は記載無しで不明)また3月のMacOSのアップデートで動作が出来なくなっていたランチャーの不都合も解消されたようです。 (動作環境については公式の方からご確認ください。)

 以前から雑記帳の方で記事自体は軽く書いていたのですが、「MacBook Air M2」で実際にどれくらい動くのかを試してみました。(動作を保証するものではありません。動作においてはあくまで自己責任でお願いします)

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「FINAL FANTASY XIV」Mac版について

 FINAL FANTASY XIV(以下FF14)は、リリースされてから今年で10年(新生から)になります。(旧版は2010年、新生は2013年、Mac版は遅れてリリース)PS4、PS5、Windows、Macがでプレイすることが出来ます。Mac版はWindows版がリリースされてから結構後ほどにリリースされていますが、リリース当初は移植があまりうまくいってないこともあって酷評されていた記憶があります。

 Mac版とWindows版、PS4,5版の違いはありません。他の機種同様にプレイすることができます。OSやハード的な設定、ゲーム内容に関しては違いはありません。

 Windows、PS版でアカウントを持っていれば、Mac版でも同じアカウントでプレイ可能。ただしハードごとにソフトウェア自体は購入が必要です。※

※アカウントは、ハードごとに購入する必要はないですが月額の課金が必要です。プレイする権利はハードごとに新たにそれぞれ購入する必要がありますが、月額課金は必要ありません。つまりWindows版で遊んでいて、Macでも遊びたい場合はWindowsで使っていたアカウントでそのままはプレイできますが、新たにMac版の購入が必要になります。

 

Windows版、PS版からの設定内容の移行・同期

 Windows 版、PS4 版/PS5 版、Mac版で遊んでいた場合は、手動ですが各種設定、キャラデータを設定することが出来ます。

 いつもプレイしているPC等の「クライアントソフト」側から設定をサーバー側にアップロードをします。(キャラ選択画面から設定します。全体の設定とキャラごとの設定は別れています)次に新しく遊ぶハード側でダウンロードすれば設定を移行することができます。(ID、パスワードなどは当然移行されないので、ログイン時に入力が必要)自動で同期はしないので、手動で行う必要があります。データのバックアップはキャラごとに行います。

 クライアントソフト全体のバックアップは、ローカル(自分のPC上)に行います。こちらは再インストールする場合や、クライアントソフトが壊れたとき復旧する場合に使います。

コントローラの接続

 Macでゲーム用のコントローラはBluetooth、有線やUSBレシーバーを使うものはMacで使えるかどうかを確認します。Bluetoothで接続が一番簡単です。XboxのコントローラでBluetooth対応のものであれば、簡単に接続できます。

 システム設定→Bluetoothを開きコントラー側のペアリングボタンを長押ししてペアリング。その後、システム設定→ゲームコントローラで登録されていれば問題なく動作します。

FINAL FANTASY XIV設定とCPU・GPUの動き

 ゲーム内での設定はインストール時の設定のまま使っています。MacBook Air M2でインストールした場合は、モニターはMacBookMobileの認識されます。外部モニターに接続している場合は、表示させたいほうを選択。

 「システムコンフィグ」Macインストール時には「Middle(Mac)」となっています。カクツキ、処理落ちが発生する場合は「Standard(Mac)」に変更すればカクツキ、処理落ちは軽減します。

 他に「描画設定」、「影の表示設定」、「影の表現」、「画面効果」、「キャラクターやオブジェクトの表示制限」、「描画制限」(FPS固定化)などを調整すれば、グラフィック周りを軽くできます。上記設定をした後「Standard(Mac)」の設定をすると、変更箇所が元に戻るので、「カスタム」のままにします。

 わたしのMacBook Air M2ばあいは「Standard(Mac)」にするとほぼカクツキはなくなりました。環境やスペックによるとおもいますが「カクツキ、処理落ちが」ある場合はこの辺の設定を調整してみてください。

CPU、GPUの動作を見てみる

 FF14の動作と一緒に「アクティビティーモニター」を動作させてどのような動きをするのか見てみました。設定はインストール時の設定のまま「middle(Mac)」で動作させています。

①FF14起動前 動作させる前の状態です。ブラウザを動かしたり、常駐ソフトが動いているだけです。

②オープニング、キャラ選択 GPUの処理が一気に上がります。CPUは徐々に処理が高くなっていく感じです。動作上は重さやカクツキはないです。ここから本体の熱が上がり始めます。

③ゲーム内にイン 比較的人が集まる3国のエーテライト付近ですが、重さはないですね。GPUの値は時間をおくと徐々に下がり始めます。CPUはコア5〜8のパフォーマンスの処理は上がりますが、効率性のコアはさほど処理は高くないです。

④〜⑤ダンジョン(ID) コンテンツサポーターでIDに入っています。GPUは処理は若干上がり、CPUはパフォーマンス→効率性のコアの方が処理が上がります。ザコ、中ボス、大ボスは魔法や攻撃効果で一瞬処理は上がりますが、終始こんな感じです。モニターと関係なく、たまに一瞬カクツキや音声の途切れはありますが、操作上問題ないです。

⑥ダンジョン退室。フィールドへ CPUは効率性→パフォーマンスに使用するコアが移ります。GPUも少し処理が低くなります。

CPUのコアの「効率性」と「パフォーマンス」違いは、重い処理をする場合→効率性・コア(高電力消費)、比較的軽い処理→パフォーマンス・コア(低電力消費)を処理の重さによって切り替えることで、電力消費を抑えることができ、バッテリーでの駆動時間も伸ばせます。

ネット回線

 FF14はオンラインで接続するゲームなので、インターネットに接続する必要があります。プレイ中は常にインターネットを使ってサーバーとでやり取りするために、安定した回線が必要です。

 MacBook Air M2の場合は内蔵のWi-Fiを使うか、USB−Hubを使った有線LANでつなぎます。Wi-Fiの場合は、同時に複数の人が使うものや公衆Wi-Fiではかなり不安定で途切れが発生することがあるため、有線LANによる接続がおすすめ。

※ゴールデンタイム(夜の時間帯)や時間によって急激に接続スピードが落ちたり、回線切断や遅延がおきる場合はプロバイダの問題が考えられます。ハード・ソフトに関係なくおきる場合はプロバイダのほうを疑ってみてください。

MacBook Air M2で実際プレイしてみた感想

 まずMacBook Air M2で、FF14をプレイする時は電源を確保しましょう。バッテリーで動かすと、処理が落ちたり、バッテリ残量がすぐなくなります。

 可能であればLAN接続。Wi-Fiでも問題なく動く場合がありますが、安定しないWi-Fiだと遅延や切断がおきます。携帯によるインターネット共有で接続はかなり安定して接続できます。ただし回線によっては、長時間接続していると接続が一瞬切れることがあります。(わたしの場合DoCoMoのアハモを使っていますが、0時過ぎると回線が一旦切れ再接続します。)

 プレイした感想は電源接続、LAN接続(USBハブにLANポートのついているもの)でおこないました。

町歩き・クエストなどは問題なく遊べる

 町歩き・移動は問題なく動きます。クエストや合成などフィールドで行うものは移動時のもっさり感も特に感じないですね。人の多い場所、エーテライト周辺、イベントなどでは少しカクツキはあるかもしれないです(表示数を設置することで回避可能)。わたしの場合は特に気になるところは無かったですね。

ダンジョン(ID)系は多少「コマ落ち」、「音声の途切れ」はあるが気にならないのであれば問題なし

 各ダンジョン系の場合は、IDは始まってすぐ、メンバーのポートレートが表示される瞬間に一瞬コマ落ちののような感じのことがおきます。攻撃・魔法効果の表示の時に重くなる感じがあります(毎回ではないです)

 とはいえダンジョンによっては、全く重さを感じずに進められることもあるので、時々あるコマ落ちが気にならないのであれば問題なし。

PVP、高難易度コンテンツ、ボス戦的なものは不安

 PVP、高難易度コンテンツ、ボス戦など、攻撃効果の表示多いものや、大人数で突入するタイプのものなど、画像処理が大量に発生するものは処理が落ちる可能性があります。特にその場で何度も判断し、動き続けないといけいない感じのものは不安はあります。 

 PVPコンテンツである「フロントライン」は戦闘で人が集まる状態で、フレームレートが下がる感じがあります。「クリスタルコンフリクト」は問題なく動きました。

コマ落ちはしているが、遅延や処理落ちはしていない?

 画面上コマ落ちすることはあるのですが、詠唱や移動が止まると言うことはないなので、画面の処理が追いついていない(瞬間的にフレームレートが落ちている?)と思います。コマ落ちやガクツキ長く続くようであればプレイするには難しいですが、いまのところそんな感じになることはないです。謎なことにコマ落、ガクツキ、音声途切れは、必ず同じところでおきるのではなくかなりランダムです。ID2週目以降は全く起こらないこともあるのでこの辺はよく分かりません。

 ちなみに他のプレイヤーキャラや敵キャラが、ワープしたり動きが止まったりする場合は、回線に問題がある場合が多いです。

画面(ウインドウ)フルスクリーンの設定がおすすめ

 ウインドウモードで画面の大きさ、比率の調整を行った場合、エラーで落ちることがあります。環境によるものかもしれませんが、プレイする場合は「フルスクリーン」の設定の方が安心。カクツキに対しても多少緩和します。

発熱

 MacBook Air M2はFF14起動直後から、ディスプレイ側の中心部分や、背面にけっこうな熱(熱いと感じられる熱)を持ちます。CPUやGPUに負荷がかっているのが原因ですが、熱による故障を防ぐため安全装置(サーマルスロットリング)があるので、故障することはないと思いますが、長時間続くと多少不安ですね。

 熱対策としては、「スタンドを使用して背面からも熱が逃げるようにする」「外付けモニターを使用する場合に本体を閉じたままにしない」「気温の高い場所で遊ばない」などです。(特に冷房のついていない夏場や野外など)

 グラフィックに負荷がかかる時のカクツキがサーマルスロットリング※1よるものなのか、グラフィックチップの性能のものなのかは不明ですが「MacBook Air M2」はCPUクーラーを持たない機種なので、本体自体から熱を逃がす工夫をしたほうがいいでしょう。

MacBook Air M2で遊ぶ場合

 MacBook Air M2でFF14を「遊ぶコンテンツを選ぶ」、「長時間遊ばない(熱問題)」感じですかね。長時間つけっぱなしで遊ぶ、高難易度コンテンツなど負荷の高そうなコンテンツは、CPUクーラーがついている上位機種やデスクトップ、PS4/5でよいかと思います。とはいえ、FF14を外に持ち出せるのはなかなか魅力的です。

サーマルスロットリングとはCPUやGPUなど温度上昇での故障を防ぐために、処理能力を落として発熱を抑える機能です。MacBook Proやデスクトップ機にはCPUクーラーなど冷やすものがありますが、MacBook AirはCPUクーラーなどはないため(あまり高い処理を想定していない?)プレイする環境で工夫する必要があります。

まとめ

 今回は「MacBook Air M2」で動作や設定を記事にしてみました。

 多少のカクツキ、遊ぶコンテンツを選べば「middle(Mac)」以下で遊べる感じですね。個人的に「MacBook Air M2で思ったより動く」っていうのが正直な感想です。ログインしてから少し時間置いてコンテンツを始めるとカクツキや処理落ちが少ないような気がします(確実じゃないのですが、経験的にID2週目の方が処理落ちしない)

 とはいえ、すべてのコンテンツを余裕で動作するスペックではないため、ソロで遊べるコンテンツや少人数で遊ぶ感じの、サブ機的な使い方がいいと思います。場所変えて回線が安定していれば、ちょっと遊ぶ程度には問題はないです。わたしの場合は元々、自作PCのWindowsでFINAL FANTASY XIVを遊んでいます。(2〜3年前のスペックですが)旅行や出張など自宅にいないときなど、外でちょっと、ソロで遊ぶ程度には「MacBook Air M2」でも問題ない感じです。(電源と回線が確保できれば)

 今回使用した「MacBook Air M2」のスペックは メモリ8GB グラフィックコア数10 SSD 512GBです。スペックによって多少の違いがあると思いますのであくまで参考まで。(動作を保証するものではありません。動作においてはあくまで自己責任でお願いします)「CPU、GPUの動作を見てみる」で「アクティビティーモニター」を出していますが、CPU、GPUのモニターを見る限り、処理が常に天井に張り付いている訳でないので、「カクツキ」件はもしかしたらメモリやシステム上の問題、常駐ソフト問題の可能性もあります。

 FINAL FANTASY XVIをすべてのコンテンツをストレス無くフルスペックで遊びたい、新規で始めたい方には、上位機種(できればデスクトップ機)、PS4/5、Windows(グラフィックボードとCPUがある程度の性能のもの)がよいかと思います。サブ機的な遊び方がいいかな。

 今回のレビューは2023年6月現在に行ったものですが、OSのアップデートやクライアントソフトのアップデートで、改善やスペックの変更や環境などで必ずしも同じように動かないこともあるかもしれません。あらかじめご了承ください。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

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