【Parallels】最新のMacOS上で古いMacOSを動かす#1 ParallelsDesktop編 | SabamiMania(サバミマニア)

【Parallels】最新のMacOS上で古いMacOSを動かす#1 ParallelsDesktop編

 古いOS、古いアプリを使って当時作成したファイルを修正、そのデータを利用して新たに作成しなければならない状態になったことはありませんか?

 またOSをアップデートしたらアプリが動かなくなったり、開発自体が終了してアプリ自体のアップデートが望めないなどなど……

 今回は、Parallelsを使った古いバージョンのMacOSを動かす方法を記事にしてみました。「VMwareFusion」に関しては#2の方で記事にしていますので、下のリンクからどうぞ。

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よくある古いMacOSが必要な状況

 4、5年前に作った作成物を利用して新たに作成物を作る場合や、もらったデータが古いバージョンのソフトで作られていた場合など結構あって、新しいバージョンのアプリで開いても中身が編集が難しい状況になってたり、もしくは同じものではない状況になってたりします。

 その当時使われていたフォントなども新しいシステム上で開くと、データ自体がおかしくなる原因になります。

 じゃ古いバージョンのソフトウェアをインストールすればいいんじゃね?ってことになりますが、新しいMacOSでは動かないということが多いですね。ソフトウェアのメーカー側も「そのバージョンはサポート終了で最新のOSには対応しません」的なことになっているとどうしようもありません。

 古いMacをそのままOSのバージョンアップして使っている場合は、外付けのHDDなんかに古いシステムを残しておいて切り替えて使えますが、買い換えして古いMac処分した場合はそれも難しくなります。(購入時にインストールされているOS以前のOSはインストールできない)そこでParallelsなど仮想間環境アプリのMac上で別のOSを動かすことのできるアプリを使えば便利になります。

仮想環境・VM(バーチャルマシン)アプリとは

 OS上でCPUやメモリなどハードウェアを模した仮想上のハードを作りその上で、別のOSを動かすアプリです。

 仮想環境アプリといえばParallels(有料)、VMwareFusion(12から個人使用に限り無料)なんかがあります。Mac上でWindowsが動かせる感じなイメージですが、MacOSやLinuxなど他のOSも動かすことができます。 

 Mac上でアプリを立ち上げる感じで使え、立ち上げるとウインドウの中にデスクトップが表示される感じです。(OSが立ち上がるまでの時間はかかります)また全画面表示にできたりアプリケーションのみ表示で、Macのアプリのように使うことができます。

メリット

 本体OSとデスクトップを共有しているので、ファイルの交換や仮想OS上で作ったファイルはシームレスで交換でき、ネット環境や周辺機器も両方で共有できます。(周辺機器は、ホスト、ゲスト片方でのみ使うような設定もできる)また仮想OSを一時停止にすることによってCPUの処理やメモリの消費を抑えることができます。

デメリット

 使用中はCPUの処理メモリ消費が増えるので、ある程度のスペックが必要になります。(OSが2つ動いているのでそうなりますね)ノートの場合バッテリー駆動になると、CPUの電力消費を抑える機能が働くため、かなり処理落ちします。また重いソフトやゲームなどのグラフィックボードに依存するタイプのものは動作させるが難しいです。常駐ソフトなんかも最小限で動かす感じがよいです。

 

 インストールされたOSはParallelsのファイルとして書き出されます。インストールされるソフトの量にもよりますが、かなり大きいサイズです。読み込むパスだけ設定すれば、内蔵、外付けHDDなど好きな場所に置くことができます。

Parallels Desktop

 上でも書きましたが「Parallels Desktop」有料になります。購入は量販店(赤いパッケージなので結構目立つのでご存じの方がいるかも)・オンライン上で購入ができます。種類的には通常版・乗換版・アップグレード版等、また使用できる機能によって種類が複数あります。

 購入に関しては永久ライセンス版とサブスク版があり、永久ライセンスは動作するOSのバージョンアップまで(ただし購入時期が次のOSの公開に近い場合はさらに次のOSのバージョンアップまで)OSをバージョンアップさせなければそのまま使えます。サブスク版は1年ごとに更新します。更新している間はバージョン関係なく使えます。

 一緒についてくる「Parallels Toolbox」はサブスク版のみで永久ライセンスを購入してもParallels Toolboxを1年後継続して使う場合は更新する形になります。Parallels ToolboxはPC内の便利機能を集めたもので、「Parallels Desktop」使う分には無くても問題ないです。詳しい内容は直接公式の方でご確認を(https://www.parallels.com/jp/)

Parallelsで旧MacOS Xを動かしてみる

 インストールするOSを用意する必要があります。以前のOSはAppleの公式からダウンロードが可能です。Yosemite以前の Mavericksに関しては配布が終了していて、購入時にMavericksがインストールされていたMacのみ入手可能です。(ターミナルを使ってダウンロードできるようですがここでは省略)
https://support.apple.com/ja-jp/HT211683

セットアップ

「Parallels Desktop」を立ち上げ「ファイル」→「新規」を選びます。

「インストールアシスタント」のダイアログから真ん中の「DVD/イメージファイルからWindows・その他OSをインストール」を選択して「続行」を押下

自動でインストールファイルが検索されて、検索されたインストールファイルが表示されるので、インストールファイルを選択。ここに無い場合は「手動で選択する」を選んでファイルのある場所を指定。

選択したら「続行」を押下。「イメージファイルを作る必要があります」的なダイアログが表示されたら「続行」を押下。

「名前をつけて保存」のダイアログが表示されたら、ファイル名、保存場所を選んで「保存」を押下。イメージファイルの作成が始まります。(ちょっと時間がかかります)

Parallels Desktopのファイル名、保存場所を聞かれるので指定するとOSのインストールが始まります。

後はMac使用時と同じ初期設定をすれば終わりです。

アプリケーションをインストール

 上のプルダウンメニュー「処理」→「Parallels Tools」選択しインストールします。これはParallels上の画面サイズを変えたり、ファイルを仮想マシン上のOSにファイルをドラッグ&ドロップできようにするなどの機能が使えるようになります。インストールは仮想マシン上のOS上でインストール後再起動します。「Parallels Toolbox」とは別のものです。

 その他、アプリのインストール通常のやり方と同じParallelsDesktopでインストールできます。

DVDやUSBメモリなど外部機器を使うときは「デバイス」から接続する機器を選びます。

シャットダウン・OSの終了

 ParallelsDesktop上のOSは特に毎回終了させる必要はありません。アップデートのデータをインストールして反映させる場合だけ再起動やOS終了します。ParallelsDesktopを終了すればその状態で一時停止します。立ち上げたまま止めておきたいときは、「処理」で「一時停止」を選択しておきます。

スナップショット(バックアップ)

 「スナップショット」は現在のインストール状況、作業状況を保存します。インストール後に動かなく無くなったり、挙動がおかしくなったりした場合にスナップショット取った時に戻すことができます。仮想マシンのOSに変更を加える前にスナップショットを取っておきましょう。

 ただしスナップショット分ファイルサイズが大きくなるので、最小限に抑えるか不要なものは削除します。

まとめ

 Mac上でParallels Desktopをつかった古いMacOSを動かす方法でした。Windowsを動かす場合は、初期の状態では結構軽く動くのですが、MacOSの場合はバージョン関係なくもっさりな感じなので常時使用は難しい感じ。あくまでインストール中のOSで動かなくなったアプリを一時的に動かすぐらいでしょうか。動かすためのスペックを必要とします。

 上でも書いたのですが「Parallels Toolbox」はサブスクなので1年ごとに料金がかかります。Parallels Desktopを動かす上で必ず必要なものではないです。「Parallels Toolbox」はMac上の処理を簡単にする常駐型のアプリです。「Parallels Tools」と似ているのでややこしいんですけども「Parallels Tools」は仮想マシン内のOSにインストールされます。こちらは課金の必要は無いです。

 わたしの場合Parallels DesktopにはWindows10とMacOSX 10.10.5をインストールして使っています。Windowsの場合はMacに持ってきた時の、機種依存文字使ったファイル名などの文字化け防止(ファイルをZIP圧縮から解凍したときに起こります)やOfficeのバージョンや互換ソフトの問題で起こる問題の回避。Macの場合はサポートの終了したアプリを使って、当時作成したファイルを開いたりする場合などです。

最後までご覧いただきありがとうございます。

 

 

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