純正コントローラと同じ価格帯の高性能ゲームコントローラのレビュー#2 メカニカルスイッチ採用の高機能ゲームコントローラ「BigBigWon BLITZ」 | SabamiMania(サバミマニア)

純正コントローラと同じ価格帯の高性能ゲームコントローラのレビュー#2 メカニカルスイッチ採用の高機能ゲームコントローラ「BigBigWon BLITZ」

 今回はゲーム系YouTubeやblogなどで比較的に好評のゲームコントラー2つ購入しました。どちらもXboxやPSの純正と同じ価格帯のコントローラです。

 「BigBigWon」というブランド名で少し怪しい感じですが、中国では結構メジャーなブランド名のようです。「BigBigWon BLITZ」は、前途の「GameSir G7 」より1,000円ほど高い7,000円台のコントローラーです。この1,000円分の違いを含めレビュー、操作、設定方法を解説していきたいと思います。

もう一つの「GameSir G7 」の方は別途記事にしているので、合わせてどうぞ。

 

※本ブログは、アフィリエイト広告を利用しています。また本ブログはGoogleAdsense、The Moneytizer、Amazonアソシエイトに参加しています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

メーカー・パッケージ内容・特徴など

 「BigBigWon」の「BLITZ」は、現在は通販、量販店などで購入が可能です。公式のほうは日本語ページには紹介されているのですが、英語圏、中国圏のサイトには、ラインナップからはなくなっているようです。今後新しい製品に置き換わって行くのかもしれません。

 主な特徴としては、メカニカルスイッチ、入力の割り振りができるボタンが、背面×2、LRボタン内側に×2の計4つ、マクロ機能などです。Bluetooth接続の無線接続ができるためバッテリーを内蔵しています。有線でも接続は可能ですが、付属のケーブルは短いので有線接続の場合は、べつに長めのケーブルを用意したほうがいいです。(たぶん付属のケーブルは充電用だと思います)

 キーの変更や背面などの拡張ボタンの設定は、4つまで保存可能で、コントローラー単体での設定です。(PCなどに接続して専用アプリで設定することはできない)

 マクロ機能は、複数のボタンを順に入力していくような操作を1ボタンで操作できるようにするものです。(設定・操作の部分で記述します)

 握りの部分はゴム(ラバー)製でXBoXの純正コントローラーと比べかなり細目です。(「GameSir G7 」よりも若干細目)そのため薬指と小指でコントローラーをがっちり固定できるため、中指を浮かせることができて、背面の拡張ボタンも押しやすいです。

 このコントローラーの一番の特徴なのが、すべてのボタンがメカニカルスイッチです。メカニカルスイッチは、マウスなどに使われているスイッチで、カチカチ音がする「押した感」があるスイッチで多少の即応性があります。ゲームコントローラーでメカニカルスイッチというと、Razer の高額なゲームコントローラーで使われていることが多いですね。(この価格帯でメカニカルスイッチ採用は珍しいです。大抵はLRや一部スイッチに採用されていたりしますが、ゴムを利用したものが多いです)

 トリガーボタンは、押し込む形のアナログスイッチではなく、押すとすぐ入力されるトリガー形の普通のスイッチです。そのため普通のボタンとして使用できます。

 背面にはクレードルにおいて充電するための端子がありますが、本体自体には付属はされていません。公式のHPにはクレードルに接続された写真がありますが、別売りかもしくはクレードル付きのモデルがあるのかも。

機能の有無
価格 7,000〜7,500円(※1)
ボディー材質 プラスティック、ゴム(背面・グリップ部分)
重さ 235g(※2)
接続方式 有線(USB)、Bluetooth接続
背面ボタン、拡張ボタン 背面×2 LRボタン部分×2 計4つのボタン
トリガーロック ×※3
メカニカルスイッチ すべてのボタン(設定用ボタン以外すべて)
オーディオ ×
キーマッピング ○(本体のみで設定)
設定用ソフトウェア ×
※1 価格は時期によってかわります。Amazonなど通販での価格です。代理店・量販店では価格が変わる可能性があります。セールでは1,000円程度の割引もアリ
※2 重さは公式のものではなく、こちらで計ったものです。
※3 トリガー部分は、通常のスイッチになっているためトリガーロック自体の機構はなし。

付属品:USB Type-Cケーブル、説明書(日本語あり)、保証書

各操作・設定

 「BigBigWon BLITZ」設定やキャリブレーション(アナログスティックの調整)は、コントローラー本体のみで行います。説明書は日本語の記述がありますが、少し怪しい(日本語的に)部分があるので、用語を含めこちらで少し要約しています。

 

電源ON/OFF

無線接続の場合、電源のON/OFFは「ホームボタン」を3秒長押しします(ホームボタンと左右のランプが緑色に点灯)。無線で使っている場合は数分で自動でOFFになります。

 

接続

 接続は有線接続(USBーtypeC)と無線接続のBluetoothです。

有線接続 有線接続は、PCとゲームコントローラーを接続するだけで、Xboxのコントローラーと同じように認識します。

無線接続(Bluetooth接続)コントローラーのホームボタン長押しで、電源を入れ、ペアリングボタンを長押しします。Windowsの設定から「Bluetoothとデバイス」またはタスクバーの「Bluetoothデバイス」から「デバイスの追加」で登録します。デバイス名は「XboxWirelessController」として認識されます。

 接続はWindows(10、11)、switch、android、iOSで接続できるようですが、こちらではWindowsで使うことを前提としています。

 

モード切り換え

Xinputモード(Windows他)switchモードの切り換えができます。

Xinputモード「A ボタン」+「ホームボタン」を同時押しします。ホームボタンと左右のランプが緑色になります。

switchモード 「Bボタン」+「ホームボタン」を同時押しします。ホームボタンと左右のランプが赤色になります。

 

プログラムボタン(M1、M2、M3、M4)機能設定

設定する場合 「マッピングボタン」+「M1、M2、M3、M4」(設定したいボタンを選択)FNボタンが点滅したら「置き換えたいボタン」を押す。

設定を解除 設定した「M1、M2、M3、M4」ボタンを押しながら「マッピングボタン」を2回押す。

すべての設定を解除 「マッピングボタン」を2回押す。

 

Turbo機能

 Turbo機能は連射機能です。連射させたいボタンに対して設定します。(連射機能はゲームによっては使用不可にになる可能性がありますので、使用に関しては注意してください)

設定する場合 「連射ボタン」+「M1、M2、M3、M4」(設定したいボタンを選択)FNボタンが点滅したら「置き換えたいボタン」を押す。

設定を解除設定した「M1、M2、M3、M4」ボタンを押しながら「連射ボタン」を2回押す。

すべての設定を解除 「連射ボタン」を2回押す。

マクロ機能

 ボタン入力を記録して、「M1、M2、M3、M4」に割り振り同じ動作をさせるものです。(マクロ機能はゲームによってはアウトにになる可能性がありますので、使用に関しては注意してください)

マクロを記録 「マクロボタン」を押しながら割り振りたい「M1、M2、M3、M4」を押す。マクロボタンが点滅したら、入力したいボタンを順に押していきます。最後に「マクロボタン」を押せば終了

マクロのキャンセル マクロを消去したい「M1、M2、M3、M4」のいずれかを押しながら「マクロボタン」を押します。

すべてのマクロのキャンセル 「マクロボタン」を2回押して、FNランプが2回点滅したら消去完了です。

 

プロファイルの切り換え

 上記で設定したプロファイルは全部で4セットまで保存できます。プロファイルはコントローラー上に保存され、「プロファイルボタン」でそれぞれ切り替えることができます。今選択されているプロファイルは十字キーとアナログボタンの間にあるランプで表示されています。

プロファイルの削除 削除したいプロファイルに選択状態にして、「プロファイルボタン」を長押しで削除されます。

アナログスティックのデッドゾーン調整

 デッドゾーンとはアナログスティックを動かしても入力されない領域のことです。アナログスティックを動かしても、即座に入力されない部分(あそび)を作っておくことで、アナログスティックに間違って触ったり、個体差によって入力され続けたりすることを防ぐものです。

デッドゾーン調整 このコントローラーはデッドゾーンは「FNボタン」をおしてアナログスティックを押し込むことで「0」と「10」で調整できます。デフォルトは「0」になっています。即応性をだすためゲームによっては「0」でも可。

 

アナログスティックのキャリブレーション

 アナログスティックの最大値がずれている場合の調整です。アナログスティックを倒しこんでも入力されない部分がある場合の調整です。

アナログスティックのキャリブレーション「+」、「ー」ボタン を同時押しします。オレンジ色に点灯したら、アナログスティックを、大きく3〜5回転させます。もう一度「+」、「ー」ボタン を同時押し終了です。

 

ジャイロのキャリブレーション

 コントローラーを水平な場所に置き、「+」と「スクリーンショット」ボタンを動じ押します。紫色のLEDが2回点滅したら設定は終了です。

 

モーター振動の設定

 「FN」のボタン→十字キーの「→」を押して、振動の強さを5段階で調整します。

 

バッテリー

 コントローラーの充電はUSBケーブルをPCに接続するか、USB充電用のアダプタで充電します。

使ってみた感想

本体

 本体はバッテリーが入っているためか奥側は少し厚めですが、持ち手部分は細めののため取り回しは楽です。そのため本体大きさはXbox純正とかわりはありませんが、握った時に小さめに感じます。重さは少し重いほうでXboxの純正コントローラーと同じぐらいです。

 全体的につや消し黒なので高級感はあります。ただアナログスティック部分だけは艶がある黒でここだけ安っぽいですが、指を載せる部分はゴムっぽい質感でグリップ力はあります。プリントしてある模様はいかにもゲーミング的なデザインですが、まだ控えめな感じ。左右の部分はバッテリー容量によって色が変わります。赤点滅→低、緑→充電容量がある状態です。

 

XYABボタン

 メカニカルスイッチの押し感は、人によって違うかもしれませんが、わたしの場合は違和感なく使用できました。「GameSir G7 」も「XYAB ボタン」がメカニカルスイッチということですが、よりメカニカルスイッチ感(?)が感じられます。

 押し込みは浅めで少し硬め。確実に入力された感じがあります。操作上でも、入力から即座にゲーム内への反映が、ゴム系のボタンと比べ早く感じます。(あくまで感じ)特有のカチカチ音は気になる人はいるかもしれませんね。押し込みが浅めのため、指を横にスライドする形で入力する使い方をする人には使いやすいとおもいます。

 

LRボタンとプログラムボタン(M3、M4)

 LRボタンは奥と端で硬さと音が違います。指全体で押す感じになると思うので、特に問題ないですが指先で押す感じだと多少違和感があると思います。LRボタン横のM3、M4ボタンは手の大きさによって押しにくい位置にあります。LRボタン、トリガーボタンの上側がへこんでいる形状のおかげで何とか届く感じで、即応性の必要な機能は入れられないかな?

 

背面ボタン(M1、M2)

 背面ボタンは少し前ぎみには位置されていて、握り部分が細めのため、薬指、小指で固定でき、ちょうど中指の位置にあり押しやすいです。ボタンもメカニカルスイッチで硬めのため誤爆もあまりないと思います(指を乗せるだけでは入力されない感じで、コントローラーを握り直しても間違って押してしまわないちょうどいい位置にあります)。他のコントローラー背面ボタンは握る位置にあって微妙に使いにくいことがありますが、このコントローラーはちょうど使い位置にあります。(握り方によって違うと思いますが)

 

トリガーボタン

 トリガーボタンは「メーカー・パッケージ内容・特徴など」で書いた通り、即座に反応するタイプのものなので、トリガーストップ自体の機能がなくても問題ありません。(ただし押し込みの深さは他のボタンより深い感じです。約2mm程度)普通のボタンとして使えるので、トリガーの機能が必要ないゲームで遊ぶ場合は問題はないですね。普通に機能を持たせられるので個人的には便利。

 

アナログスティック

 アナログスティックは、他のコントローラーと同じです。高さは少し高めです。交換はできません。交換する場合は一度分解する必要があります。

 

十字キー

 十字キーもメカニカルスイッチなので、上下左右確実に入力できます。意図的に斜めに入力しない限り誤爆はないとおもいます。(入力されて時のカチカチ音で上下左右いずれかに入力されたときと、斜めに入れたときは音(2回はいる感じの音)が違うので聞き分けられます)

 

接続

 接続はUSBまたはBluetoothでの接続です。有線でつなぐ場合は付属のUSB type-Cケーブルは短いので長めのものを別途用意しましょう。Bluetooth接続の設定はマウスやキーボードと同じで、本体のペアリングボタンをおしてPCで認識させ接続すればOKです。電源が切れてもホームボタンを長押しし、左右、ホームランプが緑色になれば接続終了です。

 一度設定してしまえば、スリープ後の電源復旧時の接続はかなり早い方です。

 

設定スイッチ

 設定スイッチは手前の4つのスイッチを使います。ボタンが分かれていることで使いやすいですね。プロファイルの割り当ては4つまで記録でき、右端のプロファイルボタンで簡単に切り替えられます。

 

オーディオ関係

 残念ながらこのコントローラーにはオーディオ関係はないです。操作もできません。音声チャットなどはPCから直接ヘッドセットにつなぐ必要があります。

 

電源

 USBによる有線接続で充電されます。充電中も普通に使うことができます。数時間で満充電になる感じです(だいたい2〜3時間程度?)満充電からバッテリー切れまでは分かりません。使い方によると思いますが、現時点で充電で、夜の時間帯だけ使っていますが1週間以上たってますがまだ切れる感じはないです。

 無線(Bluetooth)で一定時間放置で自動的にOFFになります。OFFになった場合はホームボタン長押しで電源が入ります。設定などそのままで復旧できます。(以前ゲームによってBluetooth接続の場合、キーマップの変更や設定がリセットされるというものがありましたが、このコントローラーでは問題なかったです)

まとめ

「BigBigWon BLITZ」は、背面スイッチ、LRボタン横のスイッチ計4つの、自由に割り振りができる拡張ボタン、ボタンにメカニカルスイッチ、マクロ機能など機能が満載でありながら、6,000〜7,000円台のコントローラーとしては高機能・高品質です。Razerなどの数万円台のコントローラー同等でありながら、6,000〜7,000円台とか少しびっくりです。

 「BigBigWon BLITZ」は無線(Bluetooth)・有線でも接続できます。Bluetooth接続の場合は、「Bluetooth Xinput互換コントローラー」として認識されます。(技適マークも入っているので法上も問題ないです)

 作りはしっかりしていて、安っぽい感じもなく、いわゆる「中華デザイン」的な感じもないです。グリップはゴム(ラバー製)でガッチリ固定でき、それ以外のプラスティック部分も、つや消し梨子地で高級感があります。

 大きさはXboxの純正と見た目は変わりませんが、握り部分が細いので全体的に小さく感じると思います。コントローラーを握った感じで、届きにくい・押しにくい部分はほぼないです。M3、M4は押しにくい位置にはありますが、トリガーボタンの形状に工夫があるため押せないことはないでが、即応性はないです。重さに関してはバッテリーが入っている割には軽い印象です。

 メカニカルスイッチは、押し込みは浅く少し硬めですが、確実に入力されている感があり。カチカチ音と押しごこちに関しては人によって好みが分かれるかもしれません。

 背面ボタンは、少し前気味にあるので、中指で押しやすい位置にあります。ボタン自体が硬めなので、触れるだけで入力されてしまうことはないですね。LRボタンの横にあるM3、M4のボタンは押しにくい位置にあるので、即応性のある入力は難しいかもしれません。

 マクロ機能は数回入力しなければならない、単純な作業をするときなどに使ったりするものですが、ゲームによっては外部ツールとなる場合があり、これを禁止しているゲームもあるので使用に関しては自己責任になりますね。ただ左手キーボードやゲーミングキーボードにも同様の機能があったりするのでその辺はグレーですね。

 耐久性に関しては今後使い続けてみないと分からない感じですが、個人的なイメージとしては、メカニカルスイッチは故障しやすいイメージがあります。

 以前Razerのメカニカルスイッチのコントローラーを使っていたのですが、長押しするボタン、よく使うボタンは1年弱で故障した経験があります。ただRazerのコントローラーとは違いメカニカルスイッチで、この値段であれば1年使えたら問題ないかな的な考えもあるかもです。

 この手のコントローラーはどんどんモデルチェンジをしていくので、「手になじんだ同じものを買いたい」と思っても、数年後に手に入らない場合が多いですね。修理して使いたいと思っても部品は手に入りにくいです。

 純正の場合は、モデルチェンジするまでの期間が長く、部品も調達しやすいです。また中古、ジャンクも結構あるので修理して使ったりできます。時間が経っても同じものが手に入る安心感はあります。

 ちなみにこのモデルの後継機種は、海外などで発売されているようです。アナログスティックの交換で高さ調節、M3、M4ボタンの改良、ソフトウェアによる設定・調整可能などバージョンアップしたものが出ているようです。(金額は不明)

 とはいえ、この「BigBigWon BLITZ」金額に対して機能・品質はとても高いコントローラーなので、ご興味があればいかがでしょうか?

最後までご覧いただきありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました