『DaVinci Resolve』は、映像のプロが商業ベースで使えるような機能が満載ですが、機能が多すぎて初心者や、乗り換えを考えている人には、なんかとっつきにくそうな印象がありますが、必要最低限使う機能を少しずつ覚えて行けば、使い方が難しいソフトではないです。(むしろ使いやすくなる)
今回はムービー作成に必要な、撮影した動画・静止画・サウンドなど、編集に必要な素材の取り込みから、カット処理までを扱います。
#1ではダウンロード・セットアップ、初期設定を記事にしています。
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はじめに
動画を作りなれている方、中級者以上の方は「完成した動画」を頭の中で予想して、必要な素材や処理などの作業を頭のシミュレートして作業していく段取りや、そこにかかる時間も把握出るでしょう。
初心者やこれから始める方は、この辺の経験がなかったりすので、しょっぱなつまずくのは当然ですね。まず完成したい(させたい)動画をイメージして、必要な素材や必要な処理などのを計画しましょう。予め必要なもの必要な処理をリストアップしておけば、作業がスムーズに行なえます。
『メディア』新規プロジェクトを作って素材を用意
撮影したファイルや動画ファイル、音声ファイル、静止画など必要な素材(クリップ)を「メディアストレージ」からファイルをドロップして「メディアプール」に登録します。「メディアストレージ」はWindowsのエクスプローラーと使い方と同じなので特に説明は必要ないと思います。
素材(クリップ)ファイルの場所は、別のフォルダ・ドライブにあっても「メディアプール」にドロップしてあれば同一のフォルダ・ドライブでなくても扱うことができます。予め一つのフォルダに収集しておく必要はありません。
「メディアストレージ」が表示されていない場合は、左上の「メディアストレージ」のタブをクリックで表示されます。
素材(クリップ)ファイルを選択して内容を確認するには、クリックして選択後に再生するか、サムネール上にカーソルをおいてスライドさせることで、プレビュー画面から内容を確認することができます。
カット処理
「カット」は素材(クリップ)の不要部分をカット・複数のクリップをつなげる・タイトルや効果を入れるなどをします。下の「カット」をクリックすることで下図の状態に切り替わります。下記では各機能について紹介しています。※右上の「インスペクタ」のタブについては別記事で取り上げます。
①メディアプール、同期ビン、トランジション、タイトル、エフェクト
メディアプール、同期ピン、トランジション、タイトル、エフェクトは上のタブで切り替えることが出来ます。
メディアプール
メディアで追加されたクリップを表示します。ここから各トラックにドロップします。表示は「メタビュー」「サムネールビュー」「ストリップビュー」「リストビュー」に切り替えられるので、使いやすい形に変更して使います。
同期ビン
一つの被写体を複数のカメラで取った動画を同期して、カメラを切り替えて表示されるような動画を作る場合に使います。
トランジション
シーンの切り替え時に入る効果。トラックにドロップすることで設定します。
タイトル
テキスト関係の表示です。トラックにドロップして使います。「Fusionタイトル」のほうは表示の仕方をアニメーションさせたものになります。文字はタイムラインに配置したあとプレビューで入力ができます。
エフェクト
動画上にエフェクトを入れます。※有料版でのみの機能の場合あり。
②プレビュー
クリップや、処理された動画のプレビューを見ることができます。
ファーストレビュー
動画やクリップを満遍なく再生します。
ツール
動画の移動や、一部を拡大したり回転できます。また色変更や画面の傾きの調整なども出来ます。(有料版のみの機能もあります。)
ジョグホイール
カーソルをあわせて、マウス左ボタンを押しながらスライドすることでカーソルを合わせます。(専用の周辺機器で操作できるんではないかと思います。)
編集点最初にもどる・逆再生・停止・再生・次の編集点に移動・ループ
この辺は動画サイトやプレーヤーと操作は同じなので説明不要かと。
イン点をマーク・アウト点マーク
イン点とアウト点を設定します。イン点とアウト点は編集範囲の設定になります。
TimeCode
再生動画経過時間を表示します。直接時間を入力することで、カーソルを合わせられます。厳密な時間にカーソルを合わせたい場合は、ここで直接経過時間を入力します。
③カット処理
ボーリングディレクター
長すぎたり短すぎたりするクリップを見つけます。
クリップを分割
クリップをカーソル位置で分割します。カーソル位置はマウスのドラッグやキーボードの「←」「→」キーで1フレームごと、プレビュー右下に再生時間入力で移動できます。また分割位置はカット後でもタイムライン上で変更できます。
スマート挿入
カーソル位置に選択されたクリップを挿入します。
末尾に追加
選択のクリップを末尾に挿入します。
リップル上書き
選択のクリップを上書き(上のトラック)に配置します。
クローズアップ
クリップを拡大して表示します。拡大率、拡大位置は「プレビュー」の「ツール」から設定できます。
最上位トラックに配置
タイムラインの上のトラックにクリップを配置します。手動でトラックを追加して配置するのと同じです。
ソース上書き
イン点とアウト点設定した場所の上のトラック同期ビンで設定したクリップが同期されます。
カット
「ディゾルブ」、「スムーズカット」設定をもとに戻します。
ディゾルブ
画面切り替え時に重なっているトラックのクリップを徐々に表示させます。(重なっているクリップが徐々に半透明になる感じ)切り替える長さは、タイムライン上で変更できます。
スムーズカット
ぱっと見「ディゾルブ」同じ感じですが、切り替わるタイミングが少し違います。「ディゾルブ」は一定スピードで切り替わりますが、「スムースカット」の方は処理始め→後で加速する感じで切り替わります。実際に動画に書き出してみると違いがわかると思います。
④⑤タイムライン
下の部分がタイムラインになります。ここにクリップをドラッグすることで、編集が可能になります。④の上段がクリップ全体の長さ。下が現在のカーソル位置のサムネです。動画部分とオーディオ部分に分かれていて、カーソルをあわせカット処理や効果などを設定することができます。ここにクリップをドロップすることで、「メディアプール」タイムラインファイルが追加されます。
固定再生ヘッド・フリー再生ヘッド
「固定再生ヘッド」は下のタイムラインの再生位置のカーソルの位置を固定したまま動きます。「フリー再生ヘッド」は下のタイムラインの再生位置のカーソルは自由に動かすことが出来ます。
ビデオのみ
プレビュー再生時にビデオのみ再生します。
オーディオのみ
プレビュー再生時にオーディオのみ再生します。
トラック
オーディオトラックと動画用のトラックの2種類あります。トラックは追加することができ、クリップを配置し重ね合わせることによって、シーン切り替えや効果の挿入できます。
スナップ
スナップはクリップを配置時に、他のクリップの先頭または末尾にぴったし合わせます。
オーディオトリム
トリミング中にオーディオ波形ビューを表示できます。波形を確認しながらトリミングできます。
マーカーを追加
マーカーを追加します。マーカーは動画のチャプターとして書き出しができます。
動画上のチャプターは、動画上のしおりのような使い方をします。動画中の内容ごとにチャプターを入れておけば、見たい場所だけ見るような使い方ができます。
トラック追加
トラックを追加します。
トラックをロック
トラックをロックすることで、ロックされたトラックは変更・修正ができなくなります。間違って動かしてしまうことの防止。
トラックを無効化
トラックを無効化します。
音声をミュート
選択された音声トラックをミュート(消音します)
トラックを無効化
選択されたトラックを無効にします。
まとめ
メディアの登録、カット処理までを記事にしました。ここまででも簡単な編集はできるので、内容によってはこのまま書き出せば一応の動画はできます。
動画関係は用語や横文字的なあまり専門的な用語があったりして、意味・動作なんかを調べながら覚えていく感じになりますね。(わたしも記事を書きながら調べ直しました。)記事中では、そういう用語はできるだけわかりやすいようにしたため、実際の言い方とは変わっているところもあります。
今後はボリュームによって、何記事に分かれるかわかりませんが、「エディット」、「Fairlight」、「デリバー」の順に記事にしていきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。