システムの入ったディスクのパーティションのコピーや管理が可能な、「MiniTool Partition Wizard(無料版)」を取り上げます。一部有料版での機能がありますが、無料版でディスク操作・チェックなど個人で使うのでは十分な機能がそろっています。コントロールパネルやエクスプローラを開かなくてもこのソフト一つで済みます。
Windows11のアップデートに関しては下記の記事で取り上げています。
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本ブログはMiniTool社のソフトウェアの提供を受けて投稿しています。
「MiniTool Partition Wizard」の特徴
パーティション・ディスクのコピー、パーティション分割・サイズ変更などシステム以外のディスク(システムを含むディスクの移行は有料版で対応しています)を、構成を変えず移行などに使えます。他にフォーマットやドライブ名の変更など、PCの新規導入やドライブに関する設定が一カ所でできるので非常に便利です。
操作に関しては、シンプルでわかりやすいものになっています。実際にコマンドは左側もしくはドライブ・パーティションを左クリックしてウイザードに沿って進めます。各項目にブラウザを起動してのヘルプ機能があります。若干、名称・用語が日本語のものと違う部分がありますが、問題なく理解できるレベルです。
無料版で使える機能かどうかは、ソフトウェア上ではっきり表示されていないことがあり、処理寸前で使えないことがあります。無料版の機能一覧については、下記の公式の方で確認してください。
https://www.partitionwizard.jp/comparison.html
ダウンロードとインストール
ダウンロードは下記公式から
https://www.partitionwizard.jp/free-partition-manager.html
ダウンロードしたインストーラを起動してインストールします。ちなみインストール選択画面に表示される「MiniTool ShadowMaker」はバックアップソフトです。こちらはトライアル版なので、必要に応じてインストールします。(インストールしない場合はチェックを外す)
ダウンロードのインストールは通常のインストールと同じでウィザードにそって進めていくだけです。
機能・項目
無料版の機能を中心に解説します。有料版の機能については「※」がついています。左側に処理コマンドが並んでいますが、ドライブ・パーテーション選択時ではコマンドが変わります。(共通しているコマンドもあります)またマウス右クリックでも同様にコマンドを選択できるようになっています。
1. バックアップ※
別のソフト「MiniTool ShadowMaker」が立ち上がります。
2. データ復元※
3. パーティション復元※
4. ディスクベンチマーク
選択したドライブのベンチマーク(読み書きのスピード)を取ります。
5. ディスク使用状況分析
ドライブ内のデータ(フォルダ含む)を表示します。ファイル名・種類など検索可能。
6. 一般・ビュー・ディスク・パーティション・ダイナミックディスク・ヘルプ
一般
再表示・変更を適用・やり直し。「再表示」はソフトを立ち上げ後に、ドライブを接続した場合に行います。
ビュー
表示の変更・表示フォントの変更などの見た目を変更します。
ディスク・パーティション・ダイナミックディスク
それぞれの機能が表示されます。基本左側のリスト、右クリックで表示されるものと同じものです。
7. ブータブルメディア※
ドライブを選択し場合の操作
8. ウィザード
OSをSSD/HDDに移行※
パーティションコピー
パーティションごとのコピーを行います。ウィザードに従ってコピー元・コピー先の順に設定します。
ディスクコピー
ディスクごとのコピーを行います。(システムの入ったディスクをコピーする場合は、有料版が必要です)コピー先のドライブに合わせてパーティションのサイズの変更が可能。
パーティションの復元※
9. ディスク変換
機能設定後に左に表示される適用を押下します。
ディスクコピー
「8」のディスクコピーと同じ
GPTディスクをMBRに変換※
10. ディスククリーンアップ
ディスク抹消
ディスクの内容を抹消します。(データに0を上書きして消去します。データは復元できなくなります)
すべてのパーティションを削除
ドライブの中のパーティションをすべて削除します。
サーフェイステスト
ディスクのエラーを検出します。
パーティション復元※
データ復元※
11. チェックディスク
すべてのパーティションをアライメント
1セクタのバイト数を4096バイトに、そろえることによってディスクのパフォーマンスを上げます。
サーフェイステスト
「10」の「サーフェイステスト」と同じです。
パーティション復元※
データ復元※
パーティションを選択した場合の操作
12. ウイザード
「8」と同じです。
13. パーテーション変更
パーティション移動/サイズ変更
パーテーションのサイズの変更と移動を行います。「<」「>」をスライドさせるか、サイズを入力します。
「前(後)未割り当て領域」にサイズを入力することで、前(後)に 未割り当て領域を作ります。
パーティションの結合
ウィザードに従って2つのパーティションを結合します。
クラスターサイズ変更※
NTFSをFATに変更※
14. パーティション管理
パーティション削除
パーティションを削除します。「適用」を押下すると処理が始まります。
パーティションフォーマット
パーティションをフォーマットします。
パーティションコピー
「8」のものと同じです。
パーティションアライメント
選択したパーティションをアライメントします。「11」の「すべてのパーティションをアライメント」と処理は同じです。
パーティション抹消
データに0を上書きし復元出来ない状態で消去します。
ラベル設定
パーティションにラベル名を入れます。
ドライブ文字の変更
ドライブに割り振られている「A」~「X」のアルファベットを変更します。
パーティションTypeIDの変更※
シリアル番号の変更※
パーティション非表示
選択のパーティションを非表示にします。(エクスプローラ上に表示されないようにする)
15. パーティションチェック
ファイルシステムのチェック
選択のパーティションのファイルシステムをチェックします。エラーがあった場合「修正」「修正しない」が選べます。
パーティション一覧
パーティション内のデータの一覧を表示します。隠しファイル・隠しフォルダなども表示されるので削除前に確認できます。
サーフェイステスト
ディスクのエラーを検出します。
パーティションプロパティー
プロパティーを表示します。
データの復元※
削除と抹消
削除と抹消はどちらもファイルが消えてしまいます。違いは「削除」はデータを復元できる形(データは見えなくなってるだけで、上書きされると消えます)で削除しますが、「抹消」はデータの上に0を上書きして削除するので、データは復元できません。SSDやHDDを廃棄する目的の場合は「抹消」方を選択します。
抹消しても完全に安全というわけではないので、100%安全に廃棄したい場合は、廃棄業者に依頼して物理的に破壊する方法をとった方がいいです。以前記事にしたことがありますのでご参照ください。
まとめ
「MiniTool Partition Wizard(無償版)」の方を中心に紹介しました。無料版でも機能が豊富にあるので、使い方によって便利に使えるのは確かです。特にコントロールパネルなどから「ディスクの管理」を開かなくても、これ一つでほとんどの処理が出来るのは大きいですね。
個人的には、表示フォントを見やすいフォントに自由に変えられる点や、コマンドごとにタブ表示でまとめられている部分など、わかりやすく使い勝手のいいインターフェイスになっている点が気に入っています。
開発自体は海外のソフトですが、機能ごとにあるヘルプに関しても日本語対応になっているので、使い方で迷っても解決できます。用語の説明に関してもかなり丁寧に書いてある印象。
ただ有料版にするかどうかは、個人で使う頻度でコスト(金額)部分でいうと微妙な感じですね。OSの移行やHDDの交換などは頻繁に行うものではないですし。WindowsやLinuxなどOSを頻繁に交換する(開発・評価など)方などは便利に使えるのではないでしょうか?
有料版はサブスク(1年)と買い取りの2種と、機能・OSの違いによって複数製品がありますので公式の方で確認してみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。