SSD、ハードディスクの交換や増設時に必要な、フォーマットや設定、各形式変更、パーティションの作成・削除・変更などが、ウイザード形式で簡単にナビゲートで、このソフトウェア1本で処理可能。また以前使っていたSSD、ハードディスクの廃棄時に中のデータの抹消し、復元できないようにすることも可能。今回はパーティションソフトウェア「MiniTool PartitionWizard」の使い方・レビューを記事にしています。
「MiniTool PartitionWizard」は、当blogでも以前に取り上げているのですが、今回はバージョンアップで一部機能が刷新してということで取り上げてみました。
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「MiniTool PartitionWizard」とは?
「MiniTool PartitionWizard」は上でも書いた通り、SSDやハードディスクなどの、パーティション管理や、ドライブのフォーマット、形式変更などドライブに関する総合的なユーティリティーです。
基本的なパーティションやフォーマットの設定はWindowsのユーティリティーやシステムの設定で可能ですが、「PartitionWizard」はそれぞれの設定をメニュー化して、ウイザード形式で、思い通りの設定が「初心者」や「中級者」でも、迷わず出来るようになっています。ハードディスクやSSDを購入しセットアップまでの時間を短縮できます。
今回ここで扱うのは「無料版」の方です。「無料版」は有料版でしか使えない機能が一部(システムの移動・複製や削除したファイル・ドライブの復元)ありますが、「無料版」は単なる動作確認用のサンプルソフトではなくちゃんと最後まで使えるものは多くあります。有料版の違いとしては他にセールなどの広告が起動時に表示されます。
高度な処理の必要なものや、OSやシステムの入ったドライブの変更、複製・復旧などは有料版でのみの機能です。
動作環境
WindowsPC(Windows7 / 8 /10/11)
※Server版は別途ソフトウェアが存在します詳しくは公式でどうぞ。
公式のダウンロードはこちら。
https://www.partitionwizard.jp/
MiniTool PartitionWizard(無料版)の主な機能
PartitionWizard上で出来る機能の一部です。また同社「ShadowMaker」と組み合わせることで可能になる機能もあります。
・バックアップ(外部ソフトを起動。同社のShadowMakerが必要)
・データ復元(無料版はスキャンのみ)
・ディスクベンチマーク
・ディスク使用状況分析
・非OSのパーティションのコピー
・パーティションの拡張・移動・サイズ変更・分割・削除(システムが含まないもの)
・FATをNTFSに変更
・パーティションをプライマリに設定
・パーティションを論理に設定
・パーティションの表示・非表示の設定
・OSディスクをGPTに変換
・データディスクをMBR/GPTに変換
・ディスク・パーティションの抹消 など‥
有料版の主な機能
PartitionWizard(有料版)上で出来る機能の一部です。また有料版の種類によっては処理できる機能が違うようなので、下記の公式で確認してください。
・データ復元(有料版で復元可能)
・OS(システム)コピー(有料版)
・クラスタサイズ変更(有料版)
・NTFSをFATに変更(有料版)
・削除したパーティション・ディスクの復元(有料版のみ。検出は無料版でも可能)
・ダイナミックディスクの管理機能(有料版)
・ブータブルメディアの作成(有料版) など‥
有料版の種類
無料版の他に「プロ版」、「プロ・プラチナ版」、「プロ・アルティメット版」があります。違いは、機能の有無と年ごとのサブスク、買い取りの違いです。Server版は個人ではあまり使わないと思うのでこちらでは扱いません。
公式の方に料金設定と使える機能一覧があります
https://www.partitionwizard.jp/comparison.html
使い方
目的ごとに項目を選択して、表示されるダイヤログの表示される設定を入力していきます。説明は有料の機能も含みます。公式の機能比較で確認してください。
1.バックアップ
同社バックアップソフト「ShadowMaker」を立ち上げます。「ShadowMaker」は前もってインストールしておく必要があります。
2.データ復元
削除したデータを復元します。無料版は復旧できるデータのスキャン結果まで。有料版はデータの復活までできます。
3.パーティション復元
削除したパーティションの復元を行います。「データの復元」同様復元の処理は有料版がが必要です。
4.ベンチマーク
SSD・ハードディスクの読み書きのスピードを調べます。
5.ディスク使用状況分析
ファイルの容量・ファイル数を分析します。不要ファイルやサイズが大きいサイズのファイルを探すのに便利です。
6.ウィザード
・OSをSSD/HDDに移行
OS(システム)を別のSSD/ハードディスクにコピーします。システムの入ったSSD/ハードディスクの交換等に使います。コピー先のドライブは、パーティション含めフォーマットされます。
・パーティションコピー
パーティション単位のコピーをします。
・パーティションの復元
削除されたパーティションを復元します。
7.ディスク変換
・ディスクコピー
ディスクの複製を作ります。SSD/ハードディスクの交換、バックアップ等に使います。
・GPTディスクをMBRに変換
GPTディスクを従来のMBRに変換します。GPTディスクはWindows11でのインストール条件になっています。
8.ディスククリーンアップ
・ディスク抹消
ディスク内のデータを全て抹消します。データは無意味なデータを上書きして、ファイルを復元できないようにします。SSD・ハードディスクを廃棄や譲渡などする場合に使います。
・すべてのパーティションを削除
ドライブ上のすべてのパーティションを削除します(ドライブ上のファイルも消去されます)
9.チェックディスク
・すべてのパーティションをアライメント
データの書き込み位置やデータの大きさを、ドライブの管理単位の整数倍に調整します。データの読み込み遅い場合などに試します。
・サーフェイステスト
ディスク上の不良セクタをチェックします。「不良セクタ」は何らかの原因でデータの書き込みが出来なくなっている部分です。エラーがある部分は赤色で表示されます。
・パーティションの復元※
※上記「パーティションの復元」と同じです。
・ディスクプロパティ
選択ドライブのExplorer上で、表示される同様のプロパティが表示されます。
・データ復元※
※上記「データの復元」と同じです。
有料版の機能について
「MiniTool PartitionWizard」は現在使っているシステムの入っているSSDやハードディスクを、環境そのまま新しく購入したSSDなどに移動したい場合など、システムを含むものやアプリケーションを含むものの複製・移動の処理などや、ファイルが入ったままでのフォーマットの変更にかかわるものは、基本的に有料版でしか出来なかったりします。
上でも書いた(「MiniTool PartitionWizard」とは?の項)とおり、Windowsについてくるユーティリティーや機能で実現できる機能もありますが、手間と時間がかかります。ドライブ周りの知識や時間に余裕がある場合は、無料版で可能な処理だけおこなって他のユーティリティーで代用という方法もあります。時間や知識的なものが足りないと感じたら有料版検討してみてはいかがでしょうか?
「MiniTool PartitionWizard」(有料版)使わずに行う例
・新しいシステムの入ったSSDやHDDの交換
システムの入ったディスクの複製は、あらかじめシステムのバックアップをとっておき、USBメモリなどでブータブルドライブをつくって新旧のドライブを接続した状態でバックアップしたシステムごと新しいドライブに解凍して、PC上の旧SSD、HDDと新SSD・HDD交換します。またPC使わずにドライブごと複製する周辺機器を使うといいう方法もあります。
・パーティションや削除ファイル・消失ファイルの復元
ドライブ自体の故障や、PC上にデータ表示されなくなってしまったり、データが壊れてしまった、消去してしまったデータの復元は、フリーウェアなどでも可能なものはありますが、ファイルを捨てた時期や、上書きなどによって、ドライブのスキャン時間がかかったり復元できない場合があるので、まず先に無料版で復元できるかチェックしましょう。フリーウェアーで復元できない場合、お金を払ってでも復元したいかどうかは選択ですね。(「ディスクの抹消」で抹消したものはほぼ復元できません)
・NTFSをFATに変更
NTFSは現在のWindowsのフォーマットで、FATはMS-DOS時代からあるフォーマットです。以前はフロッピーやUSBメモリなど他OSでのやり取りなどで使われることはありましたが、あまり需要があるとは思えません。FAT自体はSDカードなどのフォーマットするフリーウェアがあれば出来るので、このために有料版にする必要はないと思われます。
まとめ
「MiniTool PartitionWizard」 はSSD、ハードディスクを新たに増設・交換する時に便利なソフトです。 SSD、ハードディスクのフォーマットやパーティション等の必要な処理を、ウィザード形式でだれでも簡単に設定できます。処理的にはWindowsについてくるユーティリティーでも可能なものもありますが、操作方法や機能を検索しながらだと初心者、中級者には難しいところがありますが、「MiniTool PartitionWizard」 では処理をしたい項目を選択のうえ設定を順番に行うことで、時間短縮でき必要な処理だけを行うことができます。
今回取り扱ったのは無料版ですが、システムを含んだ処理や、削除したパーティションやファイルの復元など、高度の処理以外は無料版でも可能です。SSD、ハードディスク購入してPCにセットアップの段階で必要なことは無料版でも可能です。有料版のコストは比較的高めなので、個人で使う場合は金額と可能な処理内容が見合うものなのか吟味する必要があります。
古いソフトウェア(サポート切れ、またはメーカーが撤退している)や最新OS未対応の周辺機器が接続されているPCなど、何らかの事情で古い環境を維持しなければならない場合は、有料版を購入する価値はあるかもしれません。(仕事で使っている場合はよくありがち)
「MiniTool PartitionWizard」 は現在Windows版のみで、Macでは使えません。Mac独自(またはWindows以外の)のフォーマットの場合は、WindowsPCに接続しても処理に出来ない可能性がありますので要確認です。
SSD、ハードディスク購入、新旧の入れ替え、廃棄の際や、同じ環境のままドライブを入れ替えたい場合に「MiniTool PartitionWizard」無料版をダウンロードして使ってみてはいかがでしょうか?
「MiniTool PartitionWizard」下記公式からどうぞ
https://www.partitionwizard.jp
最後までご覧いただきありがとうございました。